子供のおこづかい制度~現状確認~効果絶大じゃない!?
昨年9月にお小遣い制度を一新し、兄弟ともに自分でやりくりする練習をはじめました。そろそろ9カ月。「へぇ~」と思うことや「おっ!」と思うことも出てきたので、近況を記録しておきたいと思います。青文字部分がイイゾ!って思う彼らの成長ポイントです。
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金額は妥当か
かわらず兄は1カ月3600円・弟は1週間380円(月1520円~1900円)です。この金額を3つ(自由に使うお金・あとで使うことが決まっているお金・大きい物を買うためのお金)にわけて管理します。
彼らの分け方はだいたいこんな感じです。
(使い道) | 長男(月) | 次男(週) |
---|---|---|
好きに使うお金 | 900 | 130 |
使い道が決まっているお金 | 1600 | 130 |
大きな買い物のためのお金 | 1100 | 120 |
計 | 3600 | 380 |
「大きな買い物用」へ、3分の1程度が割り当てられていること、報酬付きの仕事に興味を示さないことから、この額で十分だろうと判断しています。学年を考えるとちょっと多めだったかもしれません。が、収入の4~3分の1を先取り貯金することが感覚的に”あたりまえ”になってきています。イイゾイイゾ。
自由に使うお金の使い道は?
ほぼ、お菓子・ゲームに使っています。
お菓子は徒歩2分のコンビニに買いに走ってます。兄は勝手に、弟は(一応)親に「買ってきていい?」と確認してから、3段貯金箱の1番上からお金を出していきます。次男は大きな袋菓子を買うだけのお金はないので、10円のうまい棒やフーセンガムを買って楽しんでいます。時々兄とお金をあわせて憧れの袋菓子(?)を買い、すごく喜んでいる姿が可愛らしいです。
ゲームはショッピングセンター内のゲームセンターに、月に1~2度、親と一緒に行きます。1回あたり100~300円程度でガチャガチャしたり、カードゲームしたり。ほんの数分の娯楽ですが、本人たち、自分の予算内で楽しんで満足しているようです。このお小遣い制度にしてから、「もっとしたいからお金ちょうだい」っと一切言わなくなりました。
使う事が決まっているお金は?
兄は、約束通り、読む本を月1冊買い、3か月に一度散髪しています。文具も買っています。お互いの誕生日にはお菓子を買ってプレゼントしていたようです。震災の寄付もここから出しました。人に使うお金(プレゼント・寄付)の金額はその時の懐具合・気持ちに応じて決めています。先取り管理が効いたのか、「あ!しまった!足りない!」ということは一度もありません。
大きなモノを買うためのお金は?
ここの使いっぷりに母は一番驚きました。コツコツ8カ月貯めたお金を一気に使える彼らの決断力に。
契約書には含めていませんが、おこづかいの使い道について我が家ではこんな話をしています
-家の方針として絶対に買わせない物はある(個人で遊ぶゲーム機・モデルガンなどの武器類)
-買うものについて親からの視点で意見は言う。悩んでいる時にはアドバイスもする。
-親の意見・アドバイスに従うかどうかも含めて自分で決めたらいい。
-そうやって決めた使い道を親は尊重する(文句いわない)
-後で悔やんでも自分で決めたことなので責任転嫁しない
こんなルールの中、彼らは何度か欲しいものを言い、母の意見を聞きて思い直す経験をしました。そして親の意見を聞いても買う決心が鈍らなかったものをそれぞれ1つずつ買いました。その買い物には兄弟ともに大満足のようです。
兄:3000円程度を使って、最新版のシャーペン8種類+芯を大人買いしました。クルトガ、オレンズ、デルガードなどなど、ブランドx芯の太さなどを変えて購入。塾用のペンケースにいれて使ってます。(すっごく嬉しそうです)
弟:4000円程度を使って、仮面ライダーゴーストのフィギアを買いました(上の写真参照)。関節がうごいてポージングなどができるものです。さっそく決めポーズをさせて遊んでいます。
一旦これで3段目のお金は底をついています。また次の買い物のためにせっせと貯める日々です。
こんな失敗しました そして学びました
弟:ゲームセンターとお祭りで300円落としました
ポケットに穴があいているのを知らず、そこから100円玉がこぼれたようです。この経験から、彼は1)お金は財布にいれて持ち歩く 2)失くしたお金をもう1度貰うことはできない、ということを学びました。楽しみにしていたガチャガチャができず、しょんぼりする次男をなぐさめながら(でもお金は与えず)帰宅するのは親も大変心が痛みました。が、そこは我慢のしどころ。そのかわり、帰宅後、彼がお金を再度持って「もう一度連れて行って」とお願いしてきたときは、何も言わず車をだしました。
兄:鉛筆代をケチって母に叱られました
兄は、契約書違反で母に叱られました。それは「エンピツをちびたまま使わない」です。物を大事に使うの大歓迎。例えば、新年度でも「使えるからまだこれ使う」と連絡帳・算数帳・国語帳は4年生の続きで使っていること、イイと思います。褒めてやりました。が!ちびた鉛筆のままはイカン。学習の効率にも、文字の美しさにも悪影響があることを諭しました。それからはある程度の節度を持って節約しているようです。
これからの課題2つ
母の想定以上に成果を感じているおこづかい制度ですが、2つ強化したいところがあります。
安く買うことを考える
鉛筆は近くの文房具屋より時々行くスーパーの方が安いし、お菓子も徒歩10分の商店街のお菓子屋で買えば、コンビニと同じものが2割前後安く買えるます。むやみに安く買え、というのではありません。時間優先な時もあるでしょう。でも、普段から、値段、商品の質・好み、時間・手間などを天秤にかけるクセは付けて欲しい。ここは、母が実生活で例をみせつつ、声掛けを続けて行きます。
稼ぐ体験
おこづかいの金額が十分だったようで、お遊び程度にしか「稼ぐ仕事」に興味をしめしません。今の報酬額(お風呂洗い20円・家族のご飯作り100円など)を考えると、遊びを中断してまでお手伝いする気が出ないのもわかります。お風呂洗いの報酬を改訂+報酬が高めの大きな仕事を作って、がっつり働き、稼ぐ体験をさせてみたいと思います。
余談ですが、こんな効果も!
昨年9月、おこづかいスタート時点では、10円x10枚で100円になることもわからなかった次男。今や10円・50円・100円を並べて、「おかあさ~ん、これで300円やろ?100円玉3枚に替えて~」といいます。100円玉でないとゲーム機に使えないからなんだけど、10円単位の足し算が自然にできるようになってました(@@) すごい、すごい!
おこづかい制度改革、9ヶ月目の状況確認でした。
当初、小学4年生に3600円・保育園児に1900円という金額設定によく驚かれましたが、ちゃんと見守っていれば無駄に使うこともありません。むしろ、親が予想したより自分のお金を大事にしていることが感じられました。これからも、金額の過不足や使い方の是非を確認&調整しつつ、彼らのマネーレッスンをサポートして行きたいと思います。
ピヨママが参照したおこづかいの本です子どもにおこづかいをあげよう!
[ 藍ひろ子 ]