2014年購入分のNISA、ロールオーバーする?しない?
マネックス証券から大きな封筒が届きました。「NISA口座 非課税期間満了に伴うロールオーバーのお手続きのご案内」です。NISA口座内に2014年に買った資産が残っている人に案内がいっているようです。非課税枠が終了する銘柄の確認とロールオーバーについての各種ルールのおさらいです。
売り切ったと思ってた
NISAの使い方は、スポット買い&売り抜けにしています。今までも色々買うー>MYルールの”売却OKゾーン”にはいれば売るを繰り返してきました。全部逃げ切った(プラスで売却した)とおもっていたけど残ってたんですね。
参考過去記事:
NISAの投信もう1つ売却
2017年5月の運用成績
残っていたのは eMAXISバランス8試算均等が3万円分(笑)、現在含み益10%程度。バランスファンドだけに含み益はじんわりじんわり、売却OKゾーンの20%超には至らなかったんですね。納得と言えば納得。
ロールオーバーはしない
MYルールどおり、ロールオーバーしない予定です。12月の最終日までに売ります。ロールオーバーしない(売る・特定口座に移す)場合、手続きは不要です。2018年最終営業日に特定口座に移管され、取得価額は移管日の時価に再設定されます。
ロールオーバー、いろいろなルール
冊子を読むと「そうなのね~」ということが色々書いてありました。知ってるものもあれば知らなかったものも。備忘録のためにここに書いておこうと思います。
積立NISAにはロールオーバーできない
一般NISA口座で買ったものがロールオーバーできるのは一般NISA口座にだけ。2018年に積立NISAに移った人はロールオーバーできません。
異なる証券会社をまたいでロールオーバーできない
たとえば2014年にマネックスで買って保有し続ける一方、その後NISA口座を楽天証券に移したとしましょう。楽天のNISAが一般NISAであったとしてもマネックスからロールオーバーで楽天に移すことはできません。どうしてもロールオーバーしたい場合は、2019年のNISA口座をもう一度マネックスで設定するしかないようです。1年間はうごかせないので、2019年はずっとマネックスで、そして楽天の方の投信が非課税期間を終了するときに、また楽天に設定しなおして・・・となります。
ロールオーバー分、非課税枠を消費
ロールオーバーした場合、その分だけ2019年のNISA口座の非課税枠が減ります。どれだけ減るかというと、12月最終営業日の時価分です。この時価の合計が120万より低ければ、120万になるまで2019年に追加投資が可能です。
120万を超過してのロールオーバーも可
ロールオーバー分の時価が120万を超えている場合は、超過分もふくめてロールオーバーが可能。それだけで2019年NISA枠を使い切ることになるので、2019年に追加投資はできません。
ロールオーバーする単位
ロールオーバーは銘柄xコース(分配受け取り・再投資などのコース)ごとに設定する必要があります。同一銘柄の半分をロールオーバー、半分特定口座へ移管、という風な数量を指定しての指示はできません。
特定口座に移管するときは基準額に注意
特定口座に移管するとき、12月の最終営業日の株価・価額に要注意です! 特定口座での取得価格は、この日の時価に書き換えられるからです。もしその日含み損がでていたら・・・。実際より安値で買ったという記録になってしまいます。すると売った時の利益が(見かけ上)多くなり、しいては源泉徴収される税金も多くなってしまいます。
12月末で | 記録上の取得価額・株価 | 譲渡益 | 税金 |
---|---|---|---|
含み益あり | 実際より高くなる | 実際より減る | 減る |
含み損あり | 実際より低くなる | 実際より増える | 増える |
界隈、積立NISAに移った人も少なくありません。そういう人たち、売るのかな?それとも特定口座に移すのかな? NISAを使い始めたとき「5年の間に制度が改正されて、ロールオーバー・特定口座に移動しても取得価格を維持できるようになってるんじゃないの?」って期待してたんですが実現しませんでした。残念。証券会社も取得年別に記録をわざわざ表示してるんだから取得価格維持して移すことなんてスグにできそうなのにね。
さて、eMAXISバランス8試算均等、忘れないうちに売っちゃわないとな。皆さんもよく考えて賢く選んでみてくださいね。