企業型確定拠出年金、放置していませんか?
「確定拠出年金 1438億円塩漬け」
今日の朝日新聞のトップニュースです。これは多くの人に知っていただきたい、と思いましたので記事にします。記事の要約だけではなく、アクションするための情報も後のほうに載せています。特に過去に転職経験がある人、結婚や出産で働き方が変わった女性によくある例だと推察しますので、皆様、ぜひ転職経験のあるお友達や、ご自身の奥様などに、「そんなことあるんだってよ?大丈夫?」って聞いてあげていただきたいです。
企業型確定拠出年金(DC)って?
公的年金に上乗せされる年金の1つです。企業型DCは企業が掛け金を拠出し、運用は個人が指示する形。運用成績によって将来もらえる年金額が増減します。多くの企業が退職金制度を兼ねて企業型DCを導入しています。
DCって自分で指示しないといけない
DCって、個人が「私の年金になるはずのお金、運用するのか、しないのか。運用するならどう運用するのか」を指示しないといけないのです。指示をしないと100%定期預金になります。
そして、企業型の場合、その会社を辞めたときは「一時金でうけとるか(条件あり)、次の会社のDCに移すか、個人型DCに移すか」とこちらも6ヶ月以内にアクションが必要になります。アクションしなかった場合は、資産が国民年金基金連合会に移されてしまいます(自動移換といいます)行き場を失ったお金は塩漬けとなり、利息がつかないだけでなく、高い手数料がどんどん差し引かれていくのです!
放ったらかしの人多数
資産運用をしたことのない人にとって、こんなこといわれてもチンプンカンプン。結果、57万人分、1428億円が放置されるという状態になったわけです。しかも、そのうち23万人分は手数料などが引かれて実質残高なし、という状態だそうです。もったいなーーーーい。
アクションをとりましょう
今の職場で企業型DCがある人は、転職・退職のときの”ヤルコトリスト”にDCの手続きをいれておきましょう。どんな手続きがいるかは、会社の労務・人事などに確認できるはずです。
昔の職場に企業型DCがあって、転職・退職のときにアクションをとった覚えのない人は、残高ゼロになるまえにアクションをとりましょう。新聞記事には”じゃあ、どうしたらいいの?”の連絡先がJIS&Tしか書いてなかったので、色々さがしてこんなサイトもみつけました。
特定運営管理機関というのは、国民年金基金連合会から、自動移管の手続きなどを業務を委託されている機関です。
このリンク先に、自動移管されたときのデメリットや、手続きの方法のフローチャート、よくある質問などが載っています。お問い合わせの電話番号もあります。ぜひご自身の年金のために見てみることをおすすめします!!!
もし、周りに該当しそうな方がいらっしゃったら、ぜひお知らせしてあげてくださいね。