iDeCo(個人型確定拠出年金)の本を読んで、色々考えた

   

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竹川美奈子さんの「一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo活用入門」を読み終えました。

普段、本を読むのは早いほうなのですが、数字に弱くて読み解くのに時間がかかる上に、項目ごとに「私の場合は、、、」と自分に当てはめて考え直してると、どんどん深みにはまってしまいました。

 

 iDeCoの入門・手引書です

ピヨママは時間をかけましたが、難しい本ではありません。図を用いた丁寧な説明、口座を選ぶときの注意点、受け取り(給付)など、これから個人型確定拠出年金を始めていこうという人が手元においてすすめていくい入門書かつ手引書としておすすめの1冊です。特に、控除でのお得感をアピールする本・Webコラムが多いなか、給付時の注意点もふくめて説明しているので、iDeCoの活用を考えておられる方は読む価値ありです。

インデックス投資ブロガーさんも続々この本を読んだ感想・紹介・評論をかかれていますのでご紹介します。
虫とり小僧さん:一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』 (竹川美奈子著)を読んだ感想・レビュー
NightWalkerさん:一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門を読んでみました
兎道りんたろうさん:一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo活用入門』―給付時の注意点まで解説している点が素晴らしい
くは72さん:竹川美奈子さんの「一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門」を読みました
じゅん@さん:竹川美奈子著「個人型確定拠出年金iDeCo活用入門」がわかりやすい!
なるたくさん:個人型確定拠出年金(iDeCo)を学ぶ決定版——「一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門」(竹川美奈子著)

出遅れ感満載ゆえ、書籍の感想ではなく、自分がそうか!と思ったこと、節税のために考えたことを書いておこうと思います。これは、私が60歳そして年金受給開始年齢に達したときの備忘録です。

 

 気づきの数々

この本を読んで気づいたこと、本でもった疑問をもとにググってわかったこと、疑問をつぶやいてわかったこと、あわせてこんな感じです。

  • DB(確定給付年金)がある会社の人もできる
  • 掛け金の上限はタイプによって違う:DBとの併用は14.4万/年
  • 受給開始は60~70歳の間で自由に設定可
  • 口座管理のコストにも差があり。加入中の”運営管理機関コスト”に注意。
  • 証券会社はコスト+品揃え+受取り方の選択肢のセットで考える
  • 受け取り方法によって税金がかわる
  • iDeCoはさかのぼって14年以内の退職金と合算して控除額計算
  • DBはさかのぼって4年以内の退職金と合算して控除額計算

 

 節税しようとすると、ややこしい~給付は計画的に

老後のための貯蓄・資産運用の手段としてはややこしくない。でも、各種控除を使いこなして更に節税しようとするとややこしい。
既に所得税払っている自分のお金を改めて拠出し、その分を年末調整や確定申告で控除してもらう。そしてあらためて給付時に税金を払う。「課税の繰り延べ」と言うらしいのですが、退職金控除を最大に利用したり、年金生活で下がった所得税率などを駆使すると節税できる、という程度のものです。そして節税のためには、何歳で、いくらを、どこから、どうやって(一時で?年金で?)出すかという、出口戦略をよくよく考えないといけません。

 

 で、考えてみた

出口が大事、ということがわかったので、本をいったん横に置き、自分の年金関係の情報をあつめてみました。そして集めた情報をもとにシュミレーションしてみました。自社のDBの予想積立額と受け取り方法のオプション、公的年金の額、iDeCoをフル活用したときの60歳での積立額、55~60歳それぞれで退職したときの退職金控除額、などなど。集めた情報を並べて、どうやったら税金少なくなるかなーって試算してみました。その結果、、、

退職時:DBの一部を一時金で受取り、60歳でiDeCoを一時金で受け取る。この2つで退職金控除額内になるよう、DBの一時金の額を調整する

60~65歳:公的年金を受け取る前に、DBの残りをできるかぎり受け取る

65歳~:公的年金はそのまま受給、iDeCoは控除枠超えない・超えても税金が最小限になるよう、1回の給付額を最小におさえる → DBは5年前厚20年給付

これはあくまでも今の数字に基づくもの。、60以降まだ働くかもしれないし、DBがなくなるかもしれないし、年金の控除額もかわっていくようだし。退職するときにもう一度ちゃんと計算しないといけませんね。

 

 最大の気づき2つ

ここまで引っ張っておいてなんですが、最大の気づきは、iDeCoは節税で得するための制度じゃないってこと。自営業者、働き方が何度も変わる女性などの自助努力をサポートし、格差を少しでも減らそうという制度なのだから、損をしなければいいやん?くらいがちょうどいい。60歳までおろせないし、運用中は非課税だし、スィッチングやリバランスの手数料かからないし(年間口座維持費に含まれる。ただし年間の回数制限あり)、やっぱり資産形成としては有益な制度です。
そしてもう1つは、確実に節税しようと思ったら、自分の計算では危なすぎる。信頼できるプロにお願いするべき、ってこと。

自分が年金もらうまでの間にiDeCoも控除の額も制度もどんどん変わっていく予感。これからも変化には目を向けながら一喜一憂しないよう、老後にむけてコツコツしていきたいとおもいます。何はともあれ、まずは自分の年金状況をちゃんと知っておかないとね。

 












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