資産の流動性は大事
実母が自転車に追突され、手術→入院となったピヨママです。
連絡を受けてから実家に駆けつけ、入院前の母に色々確認しながら、家の用事・認知症を患う父の世話をしていました。とっても困ったことが。それは、「この家にはいざってときにすぐ使えるお金がない!」ということ。
突然まとまったお金がいることも!
母は被害者ですが、加害者側(保険会社)との示談が成立するまでの治療費は自腹。保険診療を拒む病院もありますので(あとで申請できるとはいえ)その場で払う治療費はかなり高額になります。また生活のサイクルが突然乱されることで、本来なら不要なはずの費用がどんどん出ていったりします。たとえば、介護の必要な父の世話などです。長期入院ともなると、光熱費、電話代、カードの引き落とし口座への入金もできず、引き落としができなくなる可能性があるので先にある程度入れておきたい、、、、。
交通事故にかかわらず、ケガ、病気、地震、火事、などなど“早急にある程度のお金が必要”となる場面は、突然発生します。
それ、すぐに現金化できますか?
こう言うと、「私は株や投資信託・不動産運用とかやってないから」と言う人がいます。実父母も資産運用を一切しない100%銀行預金の人です。だけど、すぐに現金が用意できませんでした。すべて定期預金にしていたからです。定期預金でも、本人が動けて、銀行の窓口が空いている時間であれば即日解約・現金化が可能です。だけど、本人が動けなかったら?夜間だったら?週末だったら?
今回は、金曜日に事故の一報を受け娘(ピヨママ)がかけつけ、すぐに動こうとおもったら、普通預金に残っているお金はせいぜい3万程度。あとのお金はすべて父か母名義の定期預金でした。「15日には年金がふりこまれるよ」とのんきな事言う母。いや、この週末にいるんだって。
不毛な会話のあと思いついたのは私の独身時代の預金。年老いた両親のイザのために実家に普通預金で置いといたxxx万。これで行こう!とおもったら、、、、いつのまにかこれも勝手に定期預金にされていたというオチ付き。がっくし・・。なんのために置いてるんだよ~~(涙
どこにどれだけ置いておく?
結局、今回の件は、実家のお金ではなく、ピヨ家のお金をゆうちょから引き出し、おいてきました。ゆうちょにある程度置いててよかった、と本当に思います。この経験からどこに、どれだけの流動性のよいお金をおいておくか、を考えてみました。
金額
1日にATMで下せる金額は通常50万までですので、1つの普通預金口座に置いておく額は30~50万までで設定。これを2銀行用意していれば安心です。
どこの銀行に
郵便局+コンビニATMで手数料なくおろせる銀行がベスト。とくに郵便局は、コンビニがないような町でも1つは絶対にある!しかも土日・夜間のATM利用料が無料です。地方銀行、信用金庫は他府県で支店・ATM見つけにくい+コンビニのATMに対応していない場合もあるので「流動性重視」という視点では順位は下がります。
自宅に置いておくって手も
Twitterでこの話をしていたら、「現金で家に置いている」という方もいらっしゃいました。私も普通預金に加えて、自宅に新札で5万円(1万円札x8・5千円札x2・1千円札x10)を置いています。これは冠(婚)葬祭と子どものヤンチャのお詫び周りなど、やはり夜間・休日に必要なお金の対策としてですが、そのほかにも新札がすぐに欲しい時は意外にあります。現金で持っていく月謝も新札だと気持ちいいですよ。
実家にも対応してもらう
今回の件では、実家の老い支度が事故によって一瞬にして現実の問題になったわけです。母はまだ入院中なので実家の金融資産はまだすべて定期預金です。退院して生活が落ち着いたら、今回の学びを実践してもらいます。また娘(私と妹)も実家の資産や保険について全く放置だったことを反省し、退院後、集まって確認作業する予定です。実家の老い支度、、、、本当に事前準備大事です。
無リスク資産(預金類)を構成する要素や気をつける点については、虫とり小僧さんがブログで詳しくかかれています。こちらもご参照のうえ、ぜひ、資産の流動性、考えてみてください。
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