万年筆を買った話~趣味に使うお金の効果2~
嬉しさのあまりTwitterでは即日つぶやいちゃったのですが、このたび新しい万年筆を2本お迎えいたしました。自分へのご褒美というか、記念品にしようと思って。自分の趣味のために大きな買い物をするのは電子ピアノか4本糸のロックミシン以来でしょうか。いずれも20年以上前の話なので、本当に久しぶりです。
受賞記念
1つは「ここ数年、仕事張った!」記念です。
会社でちょっといい賞をいくつか頂きました。Twitterやブログではお気楽な感じですが、実はいくつかのプロジェクトをひっぱりながら、新しい仕事も追加されて、夜の会議も欠かさず出て、という吐きそうな数年でした。一段落し、振り返ると思ったより良い成果が出せてて、しかもそれをちゃんと上司がみてくれてた!頂いた副賞をすべてギフトカードにかえてこの万年筆を買いました。
ナガサワオリジナルの「プロフィットレアロFL」です。低重心が特徴のセーラー・ブラックラスターと同じ仕様ですが、セーラーでは廃版になったMFニブが欲しくてナガサワオリジナルで購入しました。コンバーターではなく、本体でインクを吸い込むタイプです。
21Kの金ニブには、北野異人館の風見鶏。神戸らしいですね。
セーラーの金ペンはしならないと聞いていたのですが、書いてみると柔らかいというか、頼んないというか。自分の筆圧に曲がってしまわないかと怖々書いています。だから線が震える・・・ あと初のネジ式キャップのペンだったのですが、軸側のネジ部分が指の関節にあたりちょっと痛い。ネジが当たる箇所に絆創膏をはって使っています。低重心はいい感じなので、いっぱい使って仲良くなりたいと思います。
勤続20年記念
もう1つは「こんなに長い間よく働いた!」記念です。
Up or Out (昇進できないなら去れ)というカルチャーの中、入社した時からずっと「来年はもう無理かもな」と思い続けて20年、産休・育休期間いれて22年。たくさんの上司や同僚が去っていく中で、なんとか続けられてきました。英語がへたくそすぎて上司が期待しすぎなかったのも運がよかった。運を味方につけ、Generalistとして生き残る道を模索し、やっと到達した20年。その報償はリフレッシュ休暇5日と5.1万円相当のカタログギフトポイント。家電や日用品、アクセサリー、ディナーペア券、有名国産メーカーの万年筆などが並ぶなか、目に留まったのはこの万年筆。ニブがF(細字)というのもあって、5.1万ポイント全投下でこれにしました。
ドイツの高級筆記具メーカー、ディプロマット社の「エクセレンスA2 スカイライン」です。このメーカーのハイエンドライン。真鍮にラッカー仕上げでキラッキラッ(はあと)
インクの花のロゴがキャップやニブについていてかわいいです。ニブは14金ですが柔らかくありません。バイカラー(2色)、好きーー!
余談ですが、包装がかっこよかったです。紙箱(写真上)の中にアルミのスライド蓋(写真中央)のついた箱(写真下)が入ってて。この金属感がドイツ―って感じ(個人の見解です)
事前にネットで情報を集めたとおり、ニブは硬め、そして筆自体が重い。真鍮だもんね。でも愛用のMy Firstペンも真鍮ですから全然気になりません。パチンとしまるクリック型のキャップ、丸みのあまりない軸が気に入りました。そしてさすがアルファベットの国。Fといっても国産のMくらいの太さだと思います。ぬらぬら書ける!
インクも新調
実用として使っていきたいので、インクはペリカンの定番色を入れました。プロフィットレアロFLにはブルーブラックを、そしてエクセレンスA2にはロイヤルブルーを。エクセレンスA2は本体がきれいな青色なので絶対にこのインクを入れたかったのですよね。実際インクと本体の色が同じでとても満足です。
My firstペンを加えて3つの記念万年筆を並べてみました。右)Xizo Legionnaire 海外勤務記念 + パイロットのブルーブラック
中)プロフィットレアロFL 受賞記念 + ペリカンのブルーブラック
左)エクセレンスA2 勤続20年記念 + ペリカンのロイヤルブルー
どれも金ペンですが、書き味が全然違って面白いです。
そしてどれも”重い”といわれる筆ばかりですが、インクを入れた状態で測ってみると、
右)Xizo Legionnaire 44.2g
中)プロフィットレアロFL 24.54g
左)エクセレンスA2 42.1g
いままで愛用していたMy firstペンが一番重かったです。それに慣れた手では、日本のペンは軽すぎて逆に御しにくいっていうわけですね。
これからガンガン使っていきたいので、すぐに手に取れるペン立てに立てていますが、キズがつかないようにこんな保護袋にいれてから立てています。いっぱい使って仲良くなる予定です。
2本あわせて10万円ほど。いつもなら家族でするちょっとした贅沢だったり、家電製品の買い替えに使ってしまうのですが、今回はピヨパパに相談して自分のためだけに使わせてもらいました。この筆を使うたびに、厳しい職場だけど、プロジェクト終えた時の達成感とか成長の実感とかを思い出し、定年まで頑張ろうって思えるように。そして、頑張りぬいた定年退職の時には、もう1本、いい万年筆を買おうと思います。ピヨママ、ファィッ!!