マネー教育:子供に株と投信の説明をしてみた
今回の急落、コロナショックって呼ぶんでしたっけ?
子供たち「今が株買い時!」とどこかで聞いてきたようで、株に興味津々。特にゲーミングパソコンが欲しくてお金を貯めてる次男は「コカコーラの株買う!」「マーベルの株買う!」と買う気満々。いや待て!増えることだけを期待して買っちゃダメ。お金が減るかもしれないってことちゃんとわかってからでないと。
ということで、興味が深まっているこの機会に株と投資信託の話をしてみました。教材はピヨママの実例から。こんな話をしました。
株で企業を応援する
企業は事業を維持・拡大するためにお金がいる。自分で工面するのは大変なので、「応援してくれる人募集!」と株券を発行する。応援する人は株券を買う形でお金を企業に貸す。ずっとその企業を応援したかったらその株を持ち続けたらいい。もしお金が必要になったらその株券を企業(*1)に返して、貸したお金を返してもらうことができる。でも、貸したお金と戻ってきたお金の額が同じとは限らない。(*1:本当は投資家間での売買ですが説明を簡易にするために企業とのやりとりにしました)
貸したお金>返してもらうお金(損する場合)
例えば母が持ってる池田泉州銀行の株200株
買ったときは211円/株(200株で42,200円)、今売ると151円/株(200株で30,200円)で、12,000円損することになる。これに売り買いの手数料(*2)もとられるのでもう少し損することになる(*2手数料無料の場合もありますが一般論として手数料がいることにしました)
貸したお金<返してもらうお金(得する場合)
例えば母が持ってるノエビアの株100株
買ったときは978円/株(100株で97,000円)、今売ると4,985円/株(100株で498,500円)で、401,500円得することになる。儲けには税金がかかるし、手数料もとられるので儲けは少し減ることになる。売るときには手数料と税金も考えないといけないね。
デイトレと長期保有
(株価のチャートをみせながら)株の値段は常に上がったり下がったりしている。下がったときに買ってちょっと上がったら売る事を毎日繰り返してお金を稼いでいくデイトレーダーと言われる人がいる。短期の売買では取引のチャンスを見逃さないため株価が気になってしまい、大事な勉強も遊びもできなくなるからおすすめしない。長期で株を持つ場合は、応援したい企業の中で、上がり下がりを繰り返しながらも全体をみると株価がゆるーく右肩上がりになる企業を見つけるのが大事。人がいつでも必要とするサービスや商品を提供できる企業かな。
分散投資と投資信託
1つの企業の株を買うことで直接その企業を応援することができる。応援ありがとう!とお金(配当)も1年に1回か2回うけとることができる。でもその企業の株が下がったら直接ダメージをうけてしまう。倒産してお金が戻ってこないこともある。じゃどうするかと言うと、複数の株を持ってリスクを散らす方法がある。1つの株がぐっと下がって損しても、別の株がぐんと上がっていれば自分のお金はプラマイゼロに近くなる。国や業種を分けて株を持っていると分散の効果は大きくなるね。(例として、病気が流行って映画会社の株がさがっても、薬の会社の株があがるかもよ?と説明)
分散のために1人でたくさんの株を買おうとするとお金もたくさん要る。そこで個々人からちょっとずつお金を集め、全体で大きなお金にして色々な株を買ってくれる仕組みがある。それが投資信託。次男の名義では投資信託を2年積み立てている。(チャートをみせながら)今はマイナスだけど、プラスだったときもある。持ち続けてたらまたプラスになると思うよ。(積立ってなに?ときかれたので毎月同じ額で買い続けることと説明)
来週までの宿題
ここまで説明したら、次男は「ふぅん。じゃ、長期で持つのがいいんやな。世の中のみんながなくなったら困るような商品(サービス)の会社だったら将来株の値段あがるかな」と言いました。概ね合ってる。なかなか理解が早い。
ここまで説明したんだから、あとは実践かなと思って彼の銀行口座から証券口座に10万円をスイング、米国株の購入を視野にいれてドル転しました。なぜ米国株かというと彼がコカコーラ!マーベル!と言ってたのと、10万円で買える銘柄が増えるから。100株・1000株単位の日本株だと金額も大きくなっちゃいますしね。
ドルの受け取りは来週。彼にはこの3連休、株を買うのか買わないのか、買うなら何をどれだけ買うのかなど考えてもらおうかとおもいます。興味が薄れちゃってたらこの10万円待機させておいてもいいかな。
説明の時間約10分くらいだったけど、いい機会だったとおもいます。投資信託の事はもう忘れてるっぽいけど、積立は自動化されているし、市場の流れが変わったときにでもチャートみせながら気長に説明を続けます。夜に長男にも説明してみるかな(長男の口座もドル転しておきました)