住民税をゼロにして介護費用を抑える 

   

住民税非課税

住民税の通知が届く時期ですね。
父母に代わり実家の確定申告をしたので、申告したことがちゃんと反映されているかどうか確認してきました。第1の目的は父・母ともに住民税がゼロになっているか(世帯が非課税か)どうかです。

ピヨママの奮闘記ですが、親が高齢でそろそろ介護かなという人には即使える情報として、リスク資産をもっている現役世代には、自分の老後の家計のための情報として、最後まで読んでいただきたいです。

 

 住民税が1円でも課税されると…

父は認知症を患い、今は病院で薬の調整を受けています。治ったら介護老人保険施設(老健)を経て、特別養護老人ホームに入りたいと思っています。治療中は、後期高齢者医療保険を利用します。施設に入ったら、介護保険を利用します。年金生活の父母ですが、住民税は配当割・均等割あわせて年間5000円ほど払ってました。現役世代からみると微々たる額ですが、この5000円がどう影響するかご存知ですか?
100円でも課税されている世帯(*1)と、課税なしの世帯では、介護費用の負担額がかわってくるのです(*2)後期高齢者医療保険や介護保険の自己負担上限額(*3) また病院・施設内の食事代などなど。どーんと収入がある人ならともかく、ギリギリ課税世帯にとって、これは大きな問題!

(*1)実際は配当割が100円でもあると均等割りがのってくるので住民税100円はあり得ません
(*2)国民健康保険の保険料減免などもありますがその話は、ここでは割愛します
(*3)一部、預貯金・有価証券類の合計が2000万円以下という条件があります



 所得をどれだけ減らせるか、が大事

税金をゼロにしたいのですから、税金を払っていることを前提とした税額控除は無視し、所得控除になるものを徹底的にあつめました。

年金額の把握

高校卒業から65歳まで働いていた父。年金は母(3号)の分とあわせると、つつましく生活できるくらいの額はありました。だけど加入していた年金基金が昨年破綻し、上乗せ分の年金が年度途中からなくなりました。これだけでも所得は減っています。かといって所得を減らす努力しても無駄というほど多くもありませんでした。

障害者認定

本人が障害者だと27万円(特別障害者だと40万円)が所得控除されます。住民税の確定申告なら26万円(特別障害者で30万)です。父はひどい認知症だったので、お医者様に相談して書類をだしていただきました。結果、精神障害1級が認定され、特別障害者控除がうけられることになりました。

医療費の控除

父も母もお医者様にはかなりお世話になりましたが、自己負担1割ですので1回あたりの支払はかなり安いです。でも積み上げると相当な額になります。めんどくさがらず医療費控除のために集めておきます。

介護費用の控除(医療費に合算)

介護の自己負担金も医療費控除に合算できるものがあります。父が多く利用していた「多機能小規模施設」は、介護保険対象外の費用がおおいのですが、それでも領収書に「医療費・介護費控除対象」となっているものはすべて集めておきました。

おむつ代(医療費に合算)

介護用の紙おむつ代は「ねたきり状態」かつ「治療に必要」という条件が揃うと医療費控除できます。当時、父は寝たきりではなかったものの、入院先から指定された紙おむつを利用していたので、主治医にお願いして証明書を出してもらいました。「控除しても戻ってくる税金は数百円だよ?証明書代の方が高いでしょ?」と言われました。確かに。でも還付金じゃないの、所得額なの、ってことで書いていただきました。

寄付もする

ふるさと納税は税額控除ですが、個人の特定寄付金は所得控除です。また個人からの政党・認定NOP法人・公益社団法人など特定団体への寄付は所得控除・税額控除どちらか有利な方が選べます。
上記の年金基金の破綻(による年金減額)と、障害者控除、療費・介護費控除で非課税枠にまでさがると思うのだけど、念のため特定団体へ寄付しました。寄付先は京大iPS細胞の研究所です。大学の冬期休暇直前、12月中の日付で領収書がでるギリギリのタイミングに間に合いました。(そしてもちろん所得控除)

 

 結果は

ドキドキ・・・

住民税非課税になりました!!父(写真上)も母(写真下)も非課税なので、“世帯全員が非課税”です。

これで8月以降、色々な費用が減額されます。例えば・・・
高額医療費の負担額上限 57,600円(多数回該当44,400円)ー> 35,400円(同24,600円)
病院や施設の食事の負担額 1,380円 ―>650円
特老の部屋代 個室1,150円 ー>820円
(精神障害者1級とあわせてNHK受信料の免除)

父の存命中ずっと必要な費用ですから、この1つ1つの自己負担額の差がどれだけありがたいか!!

 

 高齢者が自分でするのは難しい

自分の親をみていてもそうですが、随時変わる制度・条件の情報を得て、理解して、申請して、適応するのは、高齢者には大変ハードルが高いです。自分が高齢になる前に段取りを整えておくか、子供・孫がガッツリ入る方がいいと思いました。親が介護を必要としはじめたら、ぜひ”非課税にできないかな”とみてみてください。


 あと1つ大事なこと

この記事では「控除を最大限にする」ことを中心に書いていますが、「所得が増えないようにする」ことも大事だと思いました。年金の額はコントロール難しいですが、退職金・確定拠出年金(企業型・個人型)の受け取り方や、株・ETFの配当金、譲渡益は要注意です。実際、私は昨年、自社株を売ったた譲渡益のために今年住民税が上がっています。これが介護の時だったら…OMG!

換金せず遺産として引き継ぐならいいんですけどね。
介護が始まる前に無リスク資産に移したり、配当の出ないものにスイッチしたり、現役の労働者(子や孫)と世帯を分けたり、住民税に影響がでない金額ずつ売るなど、今から計画しておいた方がいいと思いました。自社株、今のうちに毎年少しずつ売っていくのがよさそう…かな。

介護は身体的にも大変ですが、金銭的にもすごく大変です。せめて金銭的な不安が少しでも減るといいと思いました。お読みいただいた方の介護生活が穏やかでありますように。

 

 












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