中学受験に落ちた!その時、親ができること(1)子供のケア

   

中学受験失敗の涙

1月、長男が私立中高一貫校を受験し、落ちました。第1希望の学校のみを専願で受験したので、進学先は公立中学に決まりました。

志望校の偏差値が高すぎて実力との差が大きいこともわかっていたので、この結果は親の想定範囲内でしたが、やはり現実となって落ち込む子供をみると、色々感情の波が押し寄せてきます。本人たちがその感情を消化しきれない間に、周りからの「どうだったの?」の言葉、公立中学校の入学準備など、色々追い討ちをかけられることが重なります。

結果発表から約1.5ヶ月経ち、本人もなんとか前を向いてきたようなので、振り返り記事を書いておこうと思います。親ができること、親がしなければならないこと、親がしてはいけなことなど。今後同じような経験をされる方の参考になるように・・・(いや、同じような経験をしないようにみんな合格できるのが一番なんだけど)

1回目は 子供のケア についてです。お金に関係がなく、かなり長文ですので、興味のある方だけどうぞ。

 

 受験直前の燃え尽き(?)

長男は受験直前に「友達と一緒に公立中学校行きたい」と言いだしました。専門家のカウンセリング結果からも新しい環境で友達を作ることに高いバリアがある子だとわかっていたので、80%くらい本音だったと思います。加えて偏差値を伸ばしても伸ばしても、志望校の偏差値もどんどん上がってなかなか合格圏に達しない状況に疲れてきたのだと思います。受験をやめるかどうかを夫婦・子供と話し合い、「受験はする、でも今まで以上のつめこみ勉強はしない」としました。親の本音は「漢字をもっと完璧にすればすぐに点数に結びつくやろ」と思いましたが、承知しました。裏には「すべてがイヤになって受験自体をやめるよりは、受けて落ちた方が『自分が頑張ったつもりでも、それ以上に頑張ってる人がいたら競争に負けることもある』とわかって、彼の今後の人生にはプラスだろう」という夫婦での秘密の合意がありました。

 

 意外な落ち込み

「公立行きたい」と言っていたのに、結果を知って本人は親が思っていた以上に落ち込みました。人生で初めて経験する「絶対的な拒絶」なのです。私立中学にどれだけ行きたかったかは関係なくて、純粋に「失敗した」「選ばれなかった」という事実を受け止めきれずにいると感じました。夕食中に「僕、落ちた・・・」とつぶやいて食がすすまなかったり。彼の様子に親まであたふたしました。私たち夫婦にとっても始めての経験ですから。

 

 レジリエンスを思い出した

経験がないのなら、真似るしかない。カウンセラーさんから聞きかじっていたレジリエンス(逆境から這い上がる力)の理論を思い出し、子供のケアに取り組みました。具体的には、次の3つのステージにわけて徐々に心を上向かせようとしました。

  • 落ち込みの底打ち
  • 上に向かって這い上がる
  • 辛い体験から意味を学んで成長する

専門的に勉強したわけではなく、本やホームページを必死で読んで知りえた付け焼刃ですが、それでもイイと思う事は全部採用して、全力で彼にかかわることにしました。

 

 落ち込みの底打ち

落ち込んでるときに「大丈夫」「元気だして」って言われると辛い。だって悲しいんだから。だから一緒にどーんと悲しむことにしました。まずは事実の受けとめから。

逃げから引き戻す

合格発表から1週間後、ふと耳に入った情報で彼が「私立合格したけど、公立行く」とウソをついていることが判明。男のプライド・メンツもわからないでもないけど、逃げていてはいけない。まずは事実を受けいれないと。母は彼に2つのことを繰り返し話してきかせました。

  • 不合格だった事はすぐにばれる。「ウソついてまでカッコつけたいのかよ~」と言われるほうが格好悪い。
  • 「お前、落ちたんか~」と嫌なことをいわれるかもしれない。人が落ち込んでいるときに追い討ちをかけるような奴とは友達でなくてもいい。「おちこんでるんやから、そんなこと言うな」って言って離れればいい。君の見方は絶対にいる。

結果、1週間ほどで(積極的には言わなくても)落ちたことを隠さない様になりました。

親も一緒に悲しむ

ふとした時に「落ちた・・頑張ったのに・・・」とつぶやき、ため息をつく長男でした。母はそれに気付いたら、ギュ~~っと抱きしめて、「残念だったね。頑張ったのにね。おかあさんも悲しい。でも頑張ったのは私も先生も友達も知ってるよ」と言い続けました。体温って人を安心させるんですね。普段なら「きもちわり~~」と逃げた彼も、母に抱かれたままじーっとしてました。しばらく抱っこされた後、「いってきまーす」と塾や学校に行くのをみながら、「えらいね。ファイッ!」と声をかける母でした。

 

 上に向かって這い上がる

レジリエンスを高める要素(*1)というのがあります。適応力・自己肯定感(自尊心)・良好な人間関係・生活習慣などです。長男はもともと環境に順応する力が低いので、他の要素で上をむけるように仕向けてみました。
(*1:レジリエンスを説く本・先生によってこの要素をあらわす言葉は多少ちがうようです)

生活習慣

運動と栄養と睡眠。健全な肉体には健全な精神が、、、というのは定説ですね。いつも以上に栄養バランスと、量に気を配り、気持ちよく食べれるメニューを選び、そして早めに眠れるように用意周到に。休日はスケートにつれだしたり、スケボーしに公園につれだしたり。最初の1週間仕事のピークが重なり一緒に行動してあげられなかったけど、2週間目からはできるかぎり行動を共にして外につれだすようにしました。

絶対的な味方がいることを強調する

この時期絶対にしてはいけないことがあります。子供の努力を否定することと、取り返しのつかない失敗だったと思わせるような発言をすることです。

親だって子供の一大事には動揺します。失敗から何かを学んで欲しくてつい先走ってしまうことがあります。実はピヨパパがこの落とし穴に落ちました。親としてのアドバイスを聴こうとしない子供にイラだって、絶対に言ってはいけない言葉を投げてしまいました。私も長男も凍りつきました。ここで私がやらないといけないことは、「絶対的に子供を守ることだ」と信じ、あえて子供の前でものすごい夫婦喧嘩をしました。「子供に謝れ!!!」と夫を罵倒し、この発言が間違いであることを強調しました。子供の前で夫婦喧嘩したのは初めてです。でも自分を守ってくれる人がいることを知ってほしかった。心意気つたわったかなぁ。

楽しい中学校生活をイメージさせる

中学校の制服採寸では、同じ小学校の友達ではなく、保育園時代の同窓生(他小学校生)と一緒にまわりました。保育園の6年間を一緒に過ごした悪友たちです。バカ騒ぎしながらクラブ見学したり、制服のサンプル羽織ってみたり。公立中学校ではこの仲間とも再び同級生になります。春休みにはお泊り会する約束もしました。春にはこの気の置けない仲間との学校生活が始まるという期待感は彼の気持ちをぐっと前向きに修正してくれたようにおもいます。

 

 辛い経験から学んで成長する

これはまだこれからの課題です。
塾の面談では「算数と理科は中2の基礎問題がとけるくらいまで進んでます」といわれて、受験のための勉強は無駄じゃなかったと改めて気付いたようです。「中学校の算数の問題買って。先取りしたい」と前向きな発言があったのもうれしいところです。最終的には通用しなかった自分の勉強方法を見据えて、より効率的で自分にあった勉強方法を生み出して欲しいと思いますが、まだその域には達していません。塾のテストでも算数はトップクラスに入れるレベルだったのに、国語の成績が悪く通常クラスをすすめられたしさ。不得意科目が弱点にならないくらいには鍛えるのが先じゃねーの?と親は思うんですけどね、こればっかりは自分で気付いてもらわないとね。

書いてると辛い記憶がよみがえり心がキュっとなるなど、傷はまだ完全に癒えてないとわかります。子供の心の痛みもまだまだ続くでしょう。でも、人生待ったなし。どんな方向に進んでも良い面もあれば、悪い面もある。良い面に気付けるような心の余裕だけは失わずにいたい思います。

次回は「親のケア」編の予定です。ぼちぼち書いていきます。

 

 












 -
子育て, 日々のつぶやき